こどもが不登校になる時
来週から2学期が始まる学校が多いのではないでしょうか。
不登校となる子が増えるのも新学期が始まってしばらくしてからです。
こども達がどんな時に不登校になるかというと、こども達が『居場所』を失った時です。
では、『居場所』とは。
自分はここで好かれている、認められている、必要とされていると感じられる場所であり、ここにいると安心する・ホッとするという場所です。
学校にも家庭にも居場所がなくなった時、こども達は不登校となってしまうようです。
こどもが「学校に行きたくない」と言った時、「ダメよ、行かないと」「行かないでどうするの?」と返していませんか?
こどもが「○○ちゃんが嫌い」「△△先生が嫌い」と言った時、「そんなこと言わないの。」「あなたも人のこと言えないでしょ」と返していませんか?
このように言われると、こども達は自分の気持ちを受け止めてもらえていない、否定された、と感じます(我々大人も、こども達の立場になると同じように感じると思います)。
「学校に行きたくない」とこどもが言ってきたら、まずは「学校に行きたくないんだね。」と返してあげてください。
ネガティブなことばも素直に出せる環境はとても大切です。そうやってこども達の心の膿を出させてあげることで、心は少し回復します。
親は子に対して“あなたにダメなところ、弱いところがあっても、あなたに対する愛情は変わらないよ”“どんな感情が出てきても受け止めるよ、だから安心して気持ちをぶつけてきなさい”という「姿勢」が大切です。
とにかく、こどもを否定しない。それが鉄則です。
それでもこどもが学校に行けなくなった時は「どうすれば学校に行くようになるんだろう」と考えるよりも「こどもの心に何がおきているんだろう」「なぜ居場所がなくなったんだろう」と、これまでのこどもに対する接し方を振り返り、修正することが大切です。
①こどもに合った対応をしてきたか。
こどもの性格に対して強すぎたり弱すぎたりしていることはないか。
②親の対応をこどもはどう感じていたのか。
親は子のために、という思いで子と関わるのですが、子にその愛情が伝わっていない場合があります。
その時は伝え方を見直す必要があります。
登校しぶりや不登校はこどもからのSOSのサインです。
否定せず、しっかりと受け止めてあげてください。