精神科医師による診察
お話を伺って現状を把握し、必要時には助言や薬の処方を行います。
心理検査や心理療法、音楽療法、集団療法の必要性は医師の診察で判断されます。
初めての診察は60分程度の時間をかけて詳しく聞き取りをし、治療方針を決めます。
再診は基本的に6-8分となります。
心理士による心理検査
医師が必要と判断した際に行われます。
心理検査を行うことで、考え方や行動のくせ、得意・不得意、心の状態等を客観的に評価することができます。
検査結果を踏まえて、どのような工夫をすれば生活しやすくなるのか、心が楽になるのか、を一緒に考えていきます。
心理療法
対話が難しいお子さんの場合には「遊び」を主なコミュニケーションの手段として介入します。
安心できる場所で、心から笑顔になれる自由な遊びを行うことで、情緒が安定し、自我の成長が促されます。
対話が可能な思春期以降のお子さんには主にカウンセリングを行います。
家族や友人に話せなかった悩みを聞いてくれる人がいて、感情を表に出すことで落ち着くことができます。
また、面談を繰り返すことで、自分自身に対する何らかの気づきを得て、考え方や行動を見直すことができます。
自分の思い込みに気づき、思考が広げ、新たな自分を知ることができます。
こうして自己肯定感や自信が生まれ、主体的に活動できるようになります。
こころの病気について
うつ病について
気分の落ち込みが続いたり、何に対しても意欲が持てず、喜びや楽しさを感じることが出来なくなる病気です。
精神的な症状のみではなく、不眠や食思低下、頭痛、消化器症状といった身体的な不調を引き起こすこともあります。
治療は休養、精神療法、環境調整、薬物療法が中心となります。
躁うつ病(双極性障害)の相談、治療
うつ病は気分の落ち込みが特徴ですが、躁うつ病は気分の落ち込みと気分の高ぶりを交互に繰り返す病気です。
気分が高まっている時は、喋りすぎる、怒りっぽくなる、浪費をする、やけに活動的で眠らなくても食べなくても元気、などの症状が見られます。
精神的な症状のみではなく、不眠や食思低下、頭痛、消化器症状といった身体的な不調を引き起こすこともあります。
薬物療法で気分を安定させ、同時に精神療法をおこなって安定した生活を送るためにはどうすればよいのか、などを話し合います。
不眠症・睡眠障害の治療
「寝つきが悪い」「眠れるけれど途中で目が覚める」「朝早く目が覚める」「眠りが浅い」などといった症状が特徴です。
なぜそのような症状が生じるのか話し合い、生活習慣の見直しから始めます。必要であれば薬物療法も行います。
適応障害の相談、治療
日常生活の中で生じるストレスに対処できず、気分お落ち込みや不安、身体の症状が生じ、生活に支障をきたすことが特徴です。
お子さんの場合には不登校という形で生じることが多いです。
治療のもっとも大切なことはストレスの軽減です。どうすればストレスを軽減できるのか、精神療法や心理カウンセリングで一緒に話し合っていきます。
パニック障害・不安障害の相談、治療
突然生じる激しい動悸・息苦しさ・めまいなどの症状が生じるのがパニック障害の特徴です。
患者さんは「自分は死んでしまうのではないか」と思ってしまうほどの強い不安に襲われます。
また、「また発作が出たらどうしよう」と不安で外出することが怖くなったり、はっきりとした理由はないけど何に対しても不安を感じる、不安障害という病気もあります。
精神療法や心理カウンセリング、薬物療法を中心に治療を行います。
発達障害の相談
「寝つきが悪い」「眠れるけれど途中で目が覚める」「朝早く目が覚める」「眠りが浅い」など生まれつきの脳の働き方の違いにより、幼い頃か行動面や情緒面に特徴がある状態です。
発達障害には、自閉症スペクトラム症・注意欠如/多動症・学習障害・チック症・吃音などが含まれます。
特性により日常生活に支障をきたし、時にうつ病や不眠症、不登校などの二次障害が引き起こされることもあります。
当院では、精神療法や心理カウンセリング、音楽療法、集団精神療法を行い、少しでも生きやすくなるお手伝いをしていきます。
不登校の相談
不登校とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者」と定義されています。
不登校児は年々増加しており、その原因も様々です。学校生活や家庭生活に問題を抱えていることもあれば、発達障害が隠れている場合もあります。
当院では、精神療法や心理カウンセリング、音楽療法、集団精神療法を行い、その子にあった道を見つけるお手伝いをしていきます。
統合失調症の相談、治療
幻覚や妄想、情緒の不安定さや意欲低下が生じたり、感情がないように見える、言動のまとまりがなくなる、などの症状が特徴です。
自分が病気であることを自覚できず、現実と病気の世界との区別がつかなくなり、様々な問題が生じてしまうことがあります。
治療は薬物療法が中心となります。
ストレスの相談・治療
現代社会では、私たちは様々なストレスに晒されています。このストレスによって、自律神経や脳の働きに悪影響が起きて、様々な身体的な症状にあらわれることがあります。
ストレスからが原因の(一つと考えられる)疾患
- 過敏性腸症候群
- 過敏性膀胱
- 胃潰瘍
- 神経性胃炎
- 神経性嘔吐症
- 狭心症
- 月経不順
- 高血圧
- 不整脈
- 緊張性頭痛
- 偏頭痛
- 慢性疼痛
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎
- じん麻疹
- 円形脱毛症
もちろん、上記の疾患が全てストレスが原因ではありませんが、ストレスを原因とする疾患が多く存在しているというのは、皆様もご存じのとおりです。
症状に応じて、薬物療法や、心理療法を用いて治療いたします。
社交不安障害(SAD)の治療
社交不安障害(SAD)とは、対人場面での不安から、異常な動悸・震え・吐き気・赤面・発汗などの身体症状が出現し、対人を避け、日常生活に多大な支障をきたす病気です。
「社会不安障害」と呼ばれることもあります。
薬物によって心の状態を安定させる治療と、認知行動療法などによる精神療法があります。当院では、個々の状況に合わせて、適切な治療をおこないます。
強迫性障害の治療
強迫性障害は、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまう性質の病気です。
たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。
- 主な強迫観念と強迫行為
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意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。
- 不潔恐怖と洗浄
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汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえすドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。
- 加害恐怖
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誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認する。
- 確認行為
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戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する
(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手でさわって確認するなど)。 - 儀式行為
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自分の決めた手順でものごとを行なわないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。
- 数字へのこだわり
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不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐというレベルを超えてこだわる。
- 物の配置、対称性などへのこだわり
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物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。
心理療法と薬物療法を組み合わせて治療をおこないます。心理療法では、主に認知行動療法によって、治療をおこないます。個別の事情によって治療方法は異なりますので、上記のような症状がありましたら、当院へご相談ください。
どんな些細なことでも構いません。
まずは相談ください。
診療案内
診療時間 / 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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13:00 ~17:00 | 〇 | △ | 〇 | ー | 〇 | 〇 | ー |
休診日:第2/4火曜日、木曜日、日曜日、祝祭日