辛い時こそ
先日、5年間働いた病院を退職しました。
退職に伴い、たくさんの患者さん達とお別れをしました。
そして、別れ際に皆さんからたくさんの心温まる言葉を頂きました。
本当にありがとうございます。
不適応をきたし、家族ともうまくいっていない中高校生のお子さんたちの中には
別れ際に泣いてお礼を言ってくれた子や、“最後だから”と特技を披露してくれた子ども達がいました。
辛い状況でも、こうやって心を動かし、それを何らかの形で伝えようとしてくれる姿をみて、私の目はうるうるしてしまいました。
それと同時に
こんなに素敵な心があるんだから彼ら彼女たちは絶対に大丈夫なはず!
と確信しました。
学校に行けないお子さんをみて、親御さんが不安になるのは当然です。
親御さん以上に、こども達も不安でいっぱいになっています。
そして、こども達は自分のダメな部分しかみえなくなり、“自分はダメなやつだ”と思ってしまう。
だからこそ、そういう時こそ、親御さん達にはお子さん達のきれいな心や光るところに目をやってほしい。
絶対にあるはずです。
こども達は、親がみる自分を意識します。
辛い時だからこそ、親がこどものいいところをみることで、こどもは自分のいいところに気づき、自信を取り戻していきます。
こどもが大人になったら、親がしてやれることはうんと少なくなってしまいます。
大変だとは思いますが、せっかくお子さんが出しているSOSです。
それをしっかり受け止め、親子で葛藤しながら乗り越えて、新たな家族の形を作って頂きたいです。
そしてそのお手伝いができるよう、まちこメンタルクリニックでも尽力していきたいと思っています。